南砺の冬のおくりもの

麹本来のうまみが味わえる 石黒種麹店の「甘酒」

2020.12.3
石黒種麹店4代目当主 石黒八郎さん

南砺市福光にある「石黒種麹店」。 石黒さんの甘酒を飲むと、今までの甘酒の印象と違う味わいに驚きます。 すうっと、喉越しがなめらかで、口の中に優しい甘みが広がります。 しかも、砂糖や甘味料は一切使っていないというのに、自然な甘みがしっかりついているのです。

「これが麹本来の甘さと旨味なんですよ」と、石黒種麹店当主の石黒さん。 石黒種麹店の「麹」は通常の麹より酵素が多いという特徴から、このような味わいを引き出せるとのこと。

考えてみれば、味噌、醤油、みりん、酒といった、私たちの食卓に欠かせない品々は、「麹」によって作られる発酵食品です。 そして石黒種麹店は、その麹の元となる「種麹」を作っているお店なんです。 種麹屋は、北陸では唯一、全国にも10軒ほどしかありません。 麹づくりは江戸後期から、種麹は明治28年から作り続けている老舗です。

麹づくりは、創業当時から代々続く製法を守り続けていらっしゃいます。
現在はステンレス製の機械で作る方法が一般的ですが、石黒さんは、先祖から受け継がれている「こうじ蓋(ぶた)製法」にこだわっています。 蒸した米に、種麹を加えて、こうじ蓋に入れた麹を高温多湿な環境の「室(むろ)」という部屋で発酵させます。 麹を入れたこうじ蓋を一枚一枚、木棚に並べることで、空気にふれる面積が増え、むらなく熱を加えることができます。

人間の都合ではなく、麹に寄り添った製法は、夜中の作業もあり大変な手間がかかるのですが、これが酵素の多い良質な麹をつくる秘訣になるそうです。

そして、もちろん甘酒づくりにもこだわりが。
原材料には、もち米の王様と言われる新大正もち米、富山県産こしひかり、そして隠し味に体の中で分解しやすい低温蒸発の能登の塩。

「小さいころからお店を手伝っていたのですが、父から言われた『良い材料を使わないと、良いものは作れない』という言葉が心に残っていて。 最高の材料を仕入れて、最高のものを作ることをいつも心掛けています」と石黒さん。 先人への敬意と、ものづくりへの真摯な思いが伝わってきます。


そんなおいしさへのこだわりと手間暇かけて作られた甘酒は、地元の人に愛されています。

11月~12月、郷土料理「かぶら寿し」作りの季節を迎えます。 南砺では自家製のかぶら寿しを作る家庭が多く、おいしく作るためには、おいしい「甘酒(かぶら寿し用)」が欠かせないので、地元のお母さんたちがこぞって石黒種麹店に駆け寄ります。 皆、リピーターで毎年買い求めに来られるのです。

ちょっと疲れた時に優しい甘さの甘酒を飲むと、心と体がほっとリラックスします。無添加でノンアルコールという点も安心です。 石黒さんに甘酒のおススメの飲み方を聞いてきました。

写真左:濃縮タイプの「甘酒の素」  写真右:そのまま飲める「麹あま酒」

※「甘酒の素」はそのまま甘味料としてお使いいただいたり、鍋にあけ同量の水を足して温めると飲む甘酒としてご使用いただけます。

☆☆ 石黒種麹店「甘酒」お薦めの飲み方 ☆☆
* しょうがを入れて、カラダが芯から温まるホット甘酒(夏は冷やしてもGood!)
* 豆乳とブレンド 甘酒の風味が豆乳と合います!(分量は甘酒と豆乳1:1)
* 甘酒100cc、小松菜、バナナや季節のフルーツをミキサーで混ぜて「甘酒スムージー」
 (石黒さんの毎朝ドリンク)
* 無糖ヨーグルトに甘酒の素をかけると、ヘルシー&おいしい☆

お料理の時に砂糖代わりに「甘酒の素」を使うと甘味&旨味がUPしてお薦めです♪ 腸内環境を良くする「麹」を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?

◆石黒種麹店の甘酒商品はコチラ↓
昔ながらの麹あま酒 ペットボトル150g(ストレートタイプ)
甘酒の素 500g(濃縮タイプ)



【有限会社 石黒種麹店】
〒939-1652 南砺市福光新町54番地