「城端麦酒」ビールの魅力を伝え続ける 地元発のものづくり

2020.6.29

「城端麦酒」 取締役工場長の山本勝さん

南砺市 城端(じょうはな)にあるクラフトビール醸造所「城端麦酒」が、今年4月に待望の新工場をオープンされたので見に行ってきました。
南砺の秋の風物詩「城端むぎや祭」(9月の敬老の日直前の土日)会場に毎年出店されていて、いつも大盛況の城端麦酒さん。普段は、まちなかで飲める場所が少なかったのですが、新工場は直売所も兼ねているので、作り立てのビールをその場で買うことができます。ビール好きには嬉しいスポットのオープンです!

取締役工場長 山本勝さんに、新工場オープンのきっかけは? と伺ったところ、「新工場の隣が、じつは実家なんです」と山本さん。斜め前には、もともとの家業である板金店の建物が。「以前は板金屋をやっていたのですが、父の『ビールを作りたい!』の一言で、城端麦酒をゼロから作り始めることになりました」 以前はここから車で10分近く離れたところに工場がありましたが、原点の地に移ってこられたというわけです。

ここ数年クラフトビールブームが続いていますが、山本さんがビール作りを始めたのは、今から20年前、第一次クラフトビールブームが終盤の頃でした。「地ビール」ブームの終息など、逆境からスタートし、地域に受入れられるまで時間を要しましたが、悩みながらも地道に、そして真摯なビール作りへの挑戦をお父様と一緒に続けてこられました。

工場に並ぶ見上げるほど大きな醸造タンクの中に、ポツンと小さなタンクが一つ。「創業当初はこの小さなタンクでビールを作っていたんですよ」
小さな規模でゆっくりスタートしたビール作りは、人との繋がりを大事にする山本さんのお人柄で県外にも大きく販路を広げました。

お父様と二人三脚で作り上げられた醸造所を、これからは未来に向けて次の世代につなげたいという思いと共に新工場の設立を2年前に決意。
以前の5倍の広さになった新工場で、「地元のこの工場で働きたいという若者が増えてくれたらいいな」と語ってくださいました。

「ここもウチの畑です」と、明るい笑顔で山本さんが指差すほうには、すくすくと葉っぱを伸ばすホップの畑が広がります。
ビールの原料ホップの花言葉は、『信じる心』『希望』。山本さんのビール作りへの思いと、未来へとつながる希望を現わしているような気がしました。
自家栽培ホップの収穫時期には、定番ビールで「とれたてホップ版」が発売されるとのこと、とても楽しみです♪

山本さんに、城端麦酒の楽しみ方を伺ってみました。

城端麦酒はバラエティー豊かな味(フレーバー)のラインナップが特徴です。普段は端麗辛口のビールを飲み慣れている方も、クラフトビールのホップの苦みや香り、コクのある旨味を試してみると、意外に好みだったりすることも!数種を飲み比べて、自分好みの味を発見してみると面白いですよ!

たとえば、「曳山ブラック」「輝Wheat7」「ブラッドオレンジ」の3種の組合せをピックアップ。ブラックモルトの香ばしい香りとホップの苦みのバランスが良い「曳山ブラック」は黒ビールが苦手な方にもお薦め、柑橘系ホップの苦みと香りをガツンと味わえる「輝Wheat7」、爽やかな柑橘系の味わいとコクのあるフルーツビール「ブラッドオレンジ」。クラフトビールと一口に言っても、飲み比べてみると、その風味の幅広さにびっくりするでしょう。
気分やシチュエーション、おつまみの内容によって、色々試してみてはいかがでしょう。クラフトビールの奥深い魅力にはまってしまうこと間違いなし!

ビール6種のラインナップ
<スタンダード>
・麦やエール
・はかまエール
・輝W7
・曳山Black
<フルーツ エール>
・ブラッドオレンジ
・アールグレイ

風味の違いは、下記のチャートをご参考ください☆

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【城端麦酒(有)】
〒939-1805 富山県南砺市立野原東688  TEL: 0763-62-2283
直売所 営業時間 平日 12:00〜18:00 / 土日祝 10:00〜17:00 (水曜日定休日)