「こきりこ」と「ささら」。両方一度は聞いたことがあると思いますが、その違いは何でしょう?
こきりこは五箇山の民謡のこと
「筑子(こきりこ)」は越中五箇山・上梨の山里を中心に伝承された、日本最古の民謡といわれています。五箇山は南砺市の旧平村・旧上平村エリアのことで、世界遺産の合掌造りや、伝統工芸の五箇山和紙が特に有名です。
約1300年前、大化の改新の頃。農作業の間に行われた「田楽」として派生したと伝えられ、桧板を紐で結わえた「ささら」という楽器を打ち鳴らしながら、主に祭りや特別な行事で演奏されます。
五箇山は「こきりこ」「麦屋節」発祥の地であり、30曲もの民謡民舞が伝承されています。
1952年(昭和27年)にいち早く、麦屋節、こきりこが国の無形文化財に選定されました。
参考:https://gokayama-info.jp/history/culture.php
ささらは楽器の名前
一方「ささら」はこきりこ節の中で使われる、108枚の選りすぐりの桧板を紐で繋いだ伝統楽器です。
独特な音色で知られ、踊りと合わせることで五箇山の風土を色濃く反映した芸能になります。
編み方次第で音の良し悪しが左右されるため、熟練した職人が丹精込めて作っています。
その斬新な造形から、最近では置き物・インテリアとしての需要もあるそうです。
たまたま発見したのですが、POPEYE2024年9月号の66ページでも取り上げられていました。
著作権の関係で写真は掲載できませんが、興味のある方は探してみてくださいね!
2022年には平高校生が全国一になりました
8月2日(火)~4日(木)に行われた第46回全国高等学校総合文化祭東京大会(とうきょう総文2022)で、本校郷土芸能部が最優秀賞・文部科学大臣賞を受賞しました!
2006年(平成18年)の京都大会、2014年(平成26年)の茨城大会に続く、8年ぶり3度目の日本一に輝きました。
平高校ウェブサイトより(https://www.taira-h.tym.ed.jp/?p=9926)
国立劇場で開催される優秀校東京公演にも、8年ぶり11回目(全国最多)の出演を決めました。
きっとコロナ禍で制限が多かったであろうなか、伝統を継承してくれています。かっこいいですね。
日本最古の民謡は生のステージで!「こきりこ祭り」
毎年9月25日、26日に開催される「こきりこ祭り」では、白山宮境内の特設舞台で、古代民謡「こきりこ」を中心に五箇山民謡の数々が披露されます。
来場者も含め、こきりこを踊る総踊りが開催されます。
そんな五箇山のおすすめ商品!
厳しーーーーい冬を迎える五箇山エリア。平家にかかわる逸話も多く、独自の文化が発展しました。